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新品のGestureか? 中古のコンテッサセコンダか? 本気で悩んで出した結論【1ヶ月レビュー】

在宅ワークがつらいのは、椅子のせいかもしれない

在宅勤務が定着してからというもの、「腰が痛い」「集中できない」「仕事がはかどらない」…そんな悩みを抱える人が増えているのではないでしょうか。
実は、僕自身もその一人でした。会社では高品質なオフィスチェアを使っているのに、家に帰れば安物のメッシュチェア。姿勢は崩れ、腰に負担がかかり、終業後にはストレッチ必須。最悪の日は、作業場所をカフェに変えることもしばしば。
当然カフェ代もバカにならず、月数千円が消えていく。
「家で快適に作業できれば…」という思いが日に日に強くなっていきました。


いい椅子は高い、でも安物では満足できない…在宅ワークの椅子問題

理想の椅子を探し始めてまず直面したのは「価格の壁」でした。

会社で使っているような椅子を自宅にも導入しようとすると、どれも10万円〜30万円クラス。なかでも、座り心地・可動性・デザインの三拍子が揃っている「Steelcase Gesture」の新品は約18〜20万円前後。決して“手が届かない”価格ではありませんが、「果たしてこの価格帯で最適な選択肢はこれなのか?」という疑問が湧いてきました。

というのも、同じ価格帯で探すなら、中古市場では“さらに上のグレード”の椅子が手に入るという事実に気づいたからです。

たとえば、オカムラの最上位モデル「コンテッサセコンダ」は定価35万円以上する超高級チェア。にもかかわらず、中古なら15万円前後で出回っており、Gestureの新品とほぼ同価格で手に入ることがわかったのです。


購入前に考えた「出口戦略」という視点

さらに、今回は「数年後に手放すことも視野に入れた」購入計画を立てました。

家のインテリアや働き方が変わることも考えれば、椅子も一生モノとは限りません。そこで注目したのが**「リセールバリュー(再販価値)」**です。

中古市場を実際に調査してみたところ、コンテッサセコンダの流通量と価格安定性は非常に高く、一定の状態を保っていれば数年後でも高値で売れる可能性が高いことがわかりました。逆に、Steelcase系の椅子はそもそも中古流通が少なく、売却しにくいという懸念も。

つまり「同じ15万円なら、中古で最上位モデルを買って数年後に高く売れる椅子」の方が総コストで見ても賢い選択になると判断したのです。


この視点で見直すと、Gestureの新品より、コンテッサセコンダの中古の方が「上位の快適性」「高い再販価値」「コスト効率」において勝っているという結論に至りました。


中古チェアという選択肢、でも不安だらけ

最初は「これだ!」と飛びつきそうになったのですが、すぐに不安がよぎりました。

  • 中古ってどれくらい劣化しているの?
  • ギシギシ音がするかもしれない
  • 座面や肘置きがへたっていたら快適じゃない
  • 自分が買った後に故障したらどうしよう

ネットの写真やレビューだけでは分からないことが多く、「高いけど壊れていたら…」というリスクがどうしても拭えませんでした。
そこで僕は、中古チェアを実際に店頭で試せるショップを調べて、数店舗に足を運ぶことにしました。


比較検討した椅子たち:実際に座って感じたリアルな違い

店頭ではいろいろな椅子に実際に座ってみました。そこで得られた生の比較体験をまとめておきます。

■ Steelcase Gesture(スチールケース ジェスチャー)

肘置きの可動域が圧倒的で、「これは未来か?」と思える操作感。
体の動きにしっかり追従する感じがあり、まさに“人間の動きに寄り添う椅子”。
ただし、中古でも状態の良いものは20万円近くと高価格帯。また、見た目が少し無骨で、部屋に置くとやや圧迫感あり。

■ Steelcase Leap V2(スチールケース リープV2)

Gestureよりもコンパクトで、可動性も高くバランスが良い印象。
中古価格は~10万と手頃な範囲で、正直「コレでいいかも」と思った瞬間もありました。

ただ、実際に試してみると背中にある“持ち手”部分が微妙に指がかからず、椅子を引くたびにストレスを感じるという意外な弱点がありました。
さらに本体重量もかなり重めで、椅子の位置を微調整したいときに想像以上に手間がかかることも。毎日の使用で少しずつ積み重なる不快感は、長く使う上で無視できません。

■ Herman Miller アーロンチェア(リマスタード)

世界的に有名なオフィスチェアの定番。
メッシュの通気性はピカイチで、真夏の在宅勤務にも最適。ただ、座ったときの“硬さ”が自分には合いませんでした。
また、座面の高さ調整などが微調整しにくい印象。フレームの質感やデザインは最高だが、10万円前後の中古でもやや劣化が目立つものが多かったです。

■ イトーキ アクトチェア

国産でコスパ重視派には人気のモデル。
デザインもそこそこ良く、新品でも10万円以下と魅力的。
しかし座り心地・剛性感・高級感では一歩劣る印象で、会社椅子との落差を感じてしまい候補から外しました。


決め手は「上位モデルの中古は劣化しにくい」という事実

いくつかの中古椅子を試座して分かったのは、「上位モデルは、中古でも品質の落ち込みが少ない」という事実でした。
安価なモデルは、使い方次第ですぐにガタついたり、座面が潰れたりしてしまいます。

一方で、「コンテッサセコンダ」は最上位モデルだけあって、細部まで堅牢な作り。
店舗で確認した限り、使用感が少なく、実際に座った時の感動は“ほぼ新品レベル”でした。
定価35万円のモデルが15万円で買える。
自分にとっては高い買い物だけど、カフェ代や腰痛による生産性低下を考えれば、これは“投資”だと感じました1ヶ月使ってみたリアルな使用感と満足度


1ヶ月使ってみてわかった「コンテッサセコンダ」の本当の価値

正直なところ、「中古で15万円」という金額は、買う前はかなり悩みました。
でも今、導入から1ヶ月が経過しての感想を一言で言うと「これは買って正解だった」です


■ 腰の痛みが消えた。これは本当に大きい。

一番驚いたのは、「腰痛がなくなった」ことでした。
これまでは2~3時間も座っていると腰がだるくなり、集中力も持たなかったのですが、コンテッサセコンダに変えてからは、1日8時間以上の作業でもほぼノーストレス。背もたれがしっかり骨盤をサポートしてくれて、自然と姿勢も良くなっていました。


■ 圧迫感がない美しいデザイン

事前に心配していた「部屋への圧迫感」も、良い意味で裏切られました。

たしかに椅子としては大きめなのですが、流れるようなフレーム構造とメッシュ素材が軽やかな印象を与え、視覚的な抜け感があります
ブラックを選んだことで部屋にも自然に溶け込み、「オフィス家具を無理やり置いてる」感は全くありません。逆に、部屋全体が“仕事モード”に切り替わる感覚すらありました。


■ 集中力が段違い。作業に入るまでの“迷い”が消えた

それまでの椅子では、座ってもどこか落ち着かず、「作業に入るまでの時間」がかかっていました。
でも今では、椅子に座った瞬間に“集中モード”へと自然に切り替わるように。

これは思いのほか大きな変化で、「椅子がスイッチになる」ことで、作業効率も一気に上がりました。
結果としてカフェ通いも激減し、月に数千円かかっていたコーヒー代が浮いたのも地味に嬉しい点です。


■ ギシギシ感や違和感ゼロ。やはり“最上位モデル”は中古でも信頼できる

中古であることへの不安もありましたが、実際に1ヶ月使用してみて、動作にギシギシしたり、肘置きがベタつくようなことも一切ありません
むしろ「これ新品って言われても気づかないんじゃ?」と思えるほどの状態でした。

以前、他のモデルで“安い中古椅子”に座った時には明らかなガタつきや座面のヘタリを感じていたので、「最上位モデルだからこそ、中古でも劣化の幅が小さい」というのは、やはり真実だったと実感しています。

■ 椅子の“引きやすさ”が想像以上に大事だった

意外だったのが、椅子を動かす時のストレスの有無が、日常の快適さにかなり影響するということ。
特に食事や掃除、軽い運動の後など、1日に何度も椅子を引いたり戻したりする機会があり、そのたびに椅子が重くて動かしづらいと小さなストレスが積み重なります。

コンテッサセコンダは背面に自然と手がかかるフレーム構造になっていて、椅子を引く・戻すという動作がとてもスムーズ。キャスターの動きも非常に滑らかで、“使う前・使った後”の動きが心地いい
これはLeap V2と比較して最も差を感じた部分で、購入後の満足感に直結しています。


■ 総合的な満足度は“定価以上”。15万円がむしろ安く感じた

導入前は「高いな」と思っていた15万円ですが、今となっては、体の快適さ・集中力の向上・見た目の満足感・リセールの安心感をすべて含めて考えると、むしろ“安かった”とすら思えます

この椅子は単なる家具ではなく、仕事の質と生活の満足度そのものを引き上げてくれるツールだったんだと、毎日座るたびに実感しています。

まとめ:高級オフィスチェアの中古購入は「投資」だった

在宅勤務が続く今、自宅で使う椅子の快適さは、仕事の質と生活の満足度に直結します。
筆者は数々の名作チェアを比較検討し、最終的にオカムラ「コンテッサセコンダ」の中古品を選びました。

その理由は以下の通りです:

  • 同価格帯の新品よりも、上位モデルの中古の方が総合的に優れていた
  • 姿勢改善・腰痛軽減に効果的で、集中力も格段に向上
  • 部屋に置いても圧迫感のない美しいデザイン
  • 椅子の“引きやすさ”など日常動作の快適さにも優れていた
  • 中古市場での“出口(リセール)”まで見据えた選択

1ヶ月使ってみた今、「この椅子にしてよかった」と心から思っています。
自分の体と時間に“本気の投資”をするなら、中古でも品質の高い最上位チェアは、非常にコスパの高い選択肢です。

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